(1)杖歩行の介助方法
杖は必ず健側(けんそく・痛みや麻痺のない側)に持ち、患側(かんそく・痛みや麻痺のある側)の足が体を支えるのを補助します。杖はもたれたり、斜めにしたりせず、まっすぐついて使います。間違った使い方をしていると痛みが出たり転倒しやすくなることもあるので、正しい使い方をお伝えするようにしましょう。
歩行介助する場合は高齢者の患側に立ち、近い方の手で手刀をつくって患側の脇の下に差し入れて支えます。まず「前に杖をついてください」「次に右足(患側の足)を前に出してください」と声をかけます。杖と患側の足が出たら、そちらに体重を乗せてもらい、次は健側の足を出してもらうよう声かけをします。この繰り返しで一歩ずつ進んでいきます。
(2)寄り添い歩行
高齢者の横に立って一緒に歩く形の介助方法です。まず高齢者の利き手と反対側に立ち、体を密着させます。右利きの方なら、自分の右手を相手の右脇に後ろから差し込み、左手で相手の左手を下から支えて一緒に歩きます。麻痺がある場合は麻痺側に立つようにしましょう。2人とも進行方向を見ながら進むことができる点がメリットです。
手すりなどにつかまって5分程度立位を保つことができるなら、まだまだ歩ける可能性は残されています。
ぜひ介助や福祉用具の力を取り入れて、少しずつでも歩行にチャレンジしてみてくださいませ!!
参考:https://www.tsukui-staff.net/kaigo-garden/howto/walking-aid/
- 監修/原島 涼
- 令和2年介護初任者研修取得。介護付き有料老人ホームにて勤務。その後令和5年にRedBearに入社。