では、床ずれを予防するにはどうしたら良いでしょうか。
まずは上記に挙げた好発部位をこまめに観察し、異常がないか確認します。皮膚が赤くなっている場合は指先で3秒ほど押してみてください。押したときに白く変化し、手を離したときに赤くなれば床ずれではありません。指で押しても赤みが消えなければ初期の床ずれと考えられるため、医療者へ相談してください。
そして同じところに長時間圧がかからないように最低でも2時間おきに体の向きを変えます。
床ずれの発生率を下げるため、好発部位にかかる圧を低くすることのできる体圧分散寝具の使用を検討しても良いでしょう。
また栄養状態も関係してきます。特にタンパク質が大切です。サプリメントや栄養補助食品を使って補いましょう。
最後に、皮膚が清潔に保たれるようオムツや尿取りパッドを使用している人は排泄物で汚れている状態やや、湿った状態が続かないよう交換し、石鹸を泡立てて優しく洗います。保湿剤がある場合は洗浄後に塗布してください。
床ずれを放って置くとそこから感染したり、壊死したりと酷い状態になる可能性もあるので予防出来るように日々取り組めると良いですね。
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出典:https://www.jspu.org/
https://www.jsswc.or.jp/
- 監修/鑄谷 詩織
- 2016年看護師免許取得。大学病院にて看護師業務に従事したのち訪問診療同行を経験。病院に通えない高齢者や障害のある方々への看護を通じて介護への意識が高まり、リハビリ型デイサービスへ転職。地元の方々にとって親しみのある看護師を目標としており、看護師業務のみならず運動面でも積極的に新しい事を取り入れ、機能訓練運動が好評の看護師。