廃用症候群とは?〜身体的な活動の重要性と予防方法について〜
みなさん、今日も見ていただきありがとうございます😌
近年、高齢化社会の進展に伴い、廃用症候群が注目されています。
❓みなさん、廃用症候群とは何かご存知ですか?
なかなか聞きなれない言葉だと思いますが、これからの時代、大切なことになってきますので本日は廃用症候群について深掘りさせていただきます。
🌟廃用症候群とは?
廃用症候群(生活不活発病)とも呼ばれ、廃用(使わないこと)、または不活発な生活や安静で起きる、全身のあらゆる器官、機能に生じる
”心身機能の低下"であります。
廃用症候群の症状は、身体的な活動の制限や減少に伴って生じる様々な症状が含まれます。一般的な症状には以下のようなものがあります。
⭐︎筋力の低下: 運動不足により筋肉が衰え、筋力が低下します。特に下半身の筋肉が影響を受けやすい傾向があります。
筋力の低下は日常生活動作の実行に支障をきたすことがあります。
⭐︎関節のこわばり: 運動不足によって関節の可動域が制限され、関節のこわばりが生じます。特に膝や肘などの大きな関節が影響を受けやすいです。
⭐︎循環器系や呼吸器系の低下: 運動不足により循環器系や呼吸器系の機能が低下します。これにより、心臓や肺の機能が衰え、循環器系疾患や呼吸器系感染症のリスクが増加します。誤嚥性肺炎など。
⭐︎姿勢の変化: 運動不足により姿勢が乱れ、体幹の弱化や姿勢の安定性が低下します。これにより、転倒やけがのリスクが高まります。
⭐︎ 心機能低下・・・心拍出量が低下
⭐︎血栓塞栓症・・・血管に血のかたまりがつまる
⭐︎ 圧迫性末梢神経障害・・・寝ていることにより神経が圧迫され、麻痺がおきる
⭐︎逆流性食道炎・・・胃から内容物が食道 に逆流し、炎症がおきる
⭐︎尿路結石・尿路感染症・便秘・・・腎臓、尿管、膀胱に石ができる、細菌による感染がおきる
⭐︎褥瘡(じょくそう)・・・床ずれといわれる皮膚のきず
⭐︎認知機能の低下: 運動不足が脳血流や神経伝達に影響を与え、認知機能の低下を引き起こすことがあります。記憶力の低下や判断力の欠如などが見られることがあります。
これらの症状は、身体的な活動の減少に伴って徐々に現れることがあります。
‼️‼️こんなにあってびっくりですよね、、、😯
ちょっとしたきっかけが、廃用症候群(生活不活発病)を引き起こす原因になりますので、気をつけていきましょう!!
予防のポイント🙆♀️
- 毎日の生活の中で活発に動くようにしましょう。
- 家庭・地域・社会で、楽しみや役割をもちましょう。
(遠慮せずに、気分転換を兼ねて散歩やスポーツや趣味も) - 歩きにくくなっても、杖や伝い歩きなどの工夫を。
(すぐに車いすを使うのではなく) - 身の回りのことや家事などがやりにくくなったら、早めに相談を。
(練習や工夫で上手になります。「仕方ない」と思わずに)
●「無理は禁物」「安静第一」と思いこまないで。
(疲れやすい時は、少しずつ回数多く.病気の時はどの程度動いていいか相談を。)
※以上のことに、ご家族や周囲の方も一緒に工夫を。
予防のためには、定期的な運動や身体活動、バランスの良い食事、姿勢の維持などが重要です。また、症状が現れた場合には早めの対策が必要です。
廃用症候群の予防には、積極的なアプローチが必要です。まず、定期的な運動や身体活動が重要です。
適度な運動は筋力や柔軟性を維持し、循環器系や呼吸器系の機能を向上させることができます。また、バランスの良い食事や適切な栄養摂取も重要です。十分な栄養を摂取することで、筋肉や骨の健康を維持し、廃用症候群のリスクを減少させることができます。
さらに、姿勢の維持や筋力トレーニングも有効です。正しい姿勢を保つことで、筋肉や関節の負担を軽減し、廃用症候群のリスクを低減させることができます。筋力トレーニングは筋肉の強化や柔軟性の向上に役立ちます。定期的な運動や身体活動を取り入れ、健康な生活習慣を実践することで、廃用症候群を予防し、健康な生活を送ることができます。
🌟まとめ
廃用症候群は、身体的な活動の制限や減少によって引き起こされる症候群であり、高齢者や寝たきりの患者にとって重大なリスクです。しかし、適切な予防策を取ることで、廃用症候群のリスクを減少させることができます。定期的な運動や身体活動、バランスの良い食事、姿勢の維持、筋力トレーニングなどを取り入れ、健康な生活習慣を実践しましょう。これらの努力によって、廃用症候群のリスクを軽減し、健康な生活を送ることができます。
まずは自分の身体を知る所から始まり、自分自身のお身体と向き合うことが大切です。
みなさんの知識に役に立つことをこれからも発信させていただきます♪
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10600000-Daijinkanboukouseikagakuka/0000122331.pdf(参照:厚生労働省)
- 監修/児玉 春希
- 平成29年看護師免許取得。地域包括病棟で看護師業務に従事したのち、これから広がる高齢化社会の中で、シニアの皆様の健康寿命アップを支援したく令和4年4月RedBear入社。