最期の時間

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看護師コラム

不思議な現象とは

ご家族様は、喜びます。病室が一旦笑顔になります。それを喜んで、安心したかのように静かにお亡くなりになる方も。

脳が寿命を延ばそうと、ドーパミンやセロトニンを分泌させたり、アドレナリンやノルアドレナリンというホルモンがエネルギー源になって起こるようです。

嬉しそうにお話しする患者様。脳が酸欠になり幻覚が見えると言われています。

また、危篤のお電話をご家族様にしたことを、意識のない患者様に伝えると、ご家族を待っている方も多くいらっしゃいました。ご家族が来て安心し、ご家族に見守られながら息を引き取る方もいれば、悲しむ顔を見たくないからか、ご家族が帰られてから息を引き取る方も。

ご家族の時間も様々でした。

急変に驚き涙する方、昔の話をして笑い合っている方、遺産相続の話や葬儀の話をする方。

正解はないですが、最期は感謝を伝えたいと私は思います。

初めて受け持ちの患者様のエンゼルケアに入った時、涙を必死にこらえていたのですが、その時の主任に、「何年経ってもエンゼルケアは涙するよ、悲しいよ。それだけ、必死に関わらせてもらわないとダメ。」と言われ、今でも心に残っています。

エンゼルケアに入らせていただいた方、最期までたくさんお話させていただき、今でも状況を覚えています。

そして、そんな大事なお時間に関われる、すごく尊い仕事だと思っています。

監修/関沢麻衣: "2014年看護師免許取得。外科の混合病棟にて多岐にわたる看護師業務のみならずリーダー業務も担当。業務のマニュアル作成や新人教育も経験した後に介護業界へ転職。機能訓練は勿論、看護業務面でも他店舗の模範となる仕組みやオペレーションを次々と作り上げているリーダー的看護師。"

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