熱中症の重症度とその対応
ここからは熱中症の症状と対処法について、重症度ごとにご紹介します。
重症度【低】
症状
- めまい
- 立ちくらみ
- 手足がしびれる
- 筋肉がつる
対処法
- 涼しい場所へ移動
- 安静にする
- 水分、塩分補給
症状が改善すれば、受診の必要なし
重症度【中】
症状
- 頭痛
- 吐き気
- だるさ
- 集中力、判断力が低下
- 涼しい場所へ移動
対処法
- 安静にする
- 衣服をゆるめ体を冷やす
- 十分な水分、塩分補給
口から水を飲めない場合、症状が改善しない場合
→受診の必要あり
重症度【高】
症状
- 受け答えや会話がおかしい
- けいれん
- 運動障害
- 体が熱い
対処法
- 涼しい場所へ移動
- 安静にする
- 衣服をゆるめ保冷材などで体を冷やす
\\\急いで救急車を呼ぶ必要あり///
熱中症にならないために
- 室温28℃を目安にして、エアコンや扇風機、遮光カーテンを使用する
- のどが渇かなくてもこまめに水分をとる(体重㎏×30~40ml/日の水分摂取が理想)
- 体をしめつけずに、吸湿性・速乾性のある通気性のよい衣服を着る
- 外出の際は、日傘や帽子を使用する
- 日中の外出はできるだけ避ける
- 日頃から栄養バランスの良い食事と体力づくりをこころがける
最後に
いかがでしたか?
冒頭でも述べたように、ご高齢者は熱中症になりやすく、体温調節機能の低下や水分量の減少、持病などの影響から、重症化もしやすいです。
そのため、熱中症予防と熱中症になった際の対応を意識して、まだまだ続く暑い夏に負けないよう、これからの生活を送っていきましょう。
参考文献
厚生労働省 熱中症予防のための情報・資料サイト 熱中症を防ぐために知っておきたいこと 熱中症を防ぎましょう | 厚生労働省
- 監修/樋口 三夏
- 看護師・保健師免許を取得後、大学病院の混合内科病棟にて2年間勤務し、幅広い疾患についての知識・技術を習得。その中で、ご高齢者に対する予防医療の大切さを実感し、介護業界に転職。持ち前の明るさと若さを武器に、ご利用者様が楽しく元気に運動できるような環境作りに励んでいます。


