こんにちは!
リハビリトレーナーの石渡です。
今回は「メチオニン」と「老化」の関係性について、専門的なサイトよりも誰にでもわかりやすく解説していきます。
難しい言葉はあまり使っていないので、入り口として読んでみてください。
「老化」を防ぐための2つのポイント
健康寿命を延ばし、老化を防ぐための重要なポイントとして、わかっていることがいくつかあります。
まずは、カロリーを制限すること。
それから、メチオニンを制限すること。
カロリー制限による寿命の延長は、人ではまだ証明されていないものの、猿やミミズなどではすでに実証済みです。
今回は「メチオニン制限」の方に着目して書いていきたいと思います。
必須アミノ酸「メチオニン」とは
人間(動物)には、体内で合成することのできないアミノ酸があります。
それらは「必須アミノ酸」と呼ばれ、食事から摂らなければなりません。
メチオニンは、9種類ある必須アミノ酸のうちの一つです。
硫黄を含んだアミノ酸で、タンパク質の合成の始まりに必要とされます。
「メチオニン」の制限はさまざまな効果を生み出す
メチオニンは肉類(牛肉、鶏肉、魚の肉など)やチーズ、大豆などに含まれています。
おなじ分量でも、大豆類より肉類のほうが圧倒的に含有量が多いです。
メチオニン制限の効果:代謝改善
肥満やメタボリック症候群の人に、約4ヶ月間「メチオニン制限食」と「普通食」を摂ってもらったところ、
メチオニン制限食を摂っていた人のほうがインスリン抵抗性や脂肪の燃焼度が良くなったという研究結果が出ています。
脂肪肝の肝臓の中の脂肪も燃えたなど、体内の代謝を変える効果も見られたそうです。
メチオニン制限の効果:腫瘍抑制効果
2025年に発表された研究結果では、メチオニン制限が腫瘍微小環境(がん細胞や正常細胞などがん周辺の環境)で効果を示したとされています。
腫瘍抑制効果とはいわゆる抗がん効果です。
メチオニン制限の効果:老化制御、寿命延長
酵母や動物を用いた実験により、メチオニン制限が生物の寿命を延長するということが証明されています。
また 理化学研究所が発表したショウジョウバエを用いた実験では、その効果は加齢によって低下することが示されています。
老化を防いで長生きするための生活スタイル
老化を防ぎ、健康的に長生きをしていくために
「食事制限(メチオニン制限)をすればいいんだ」
と思い込むのは危険です。
生活習慣の見直しには、バランスがとても重要。
そして、ご自身の身体に合ったバランスを見つけることがヒントとなります。
①禁煙:喫煙は寿命を縮める
喫煙が寿命を縮めることは科学的に証明されています。
呼吸器疾患やがん、心血管疾患などの生活習慣病のリスクを高めるためです。
②飲酒は適度に:飲酒量は少ないほど良い?
過去に「適度な飲酒はカラダに良い」と思われていましたが、現在では否定されているようです。
飲まない、または飲酒量が少ないほど健康リスクが少ないと考えられています。
③バランスの良い食事:コントロールすることが大切
- 塩分を控える
- 野菜や果物に含まれている植物栄養素や抗酸化物質を摂る
- 動物性たんぱく質の量を制限する(メチオニン制限食)
- 回数や量を規則的にする
- ゆっくり食べる
このような意識は生活習慣病の予防に役立ち、健康寿命を延ばすことにつながります。
④運動:軽い運動でも効果が期待できる
健康と運動の関係について様々な研究がされていますが、運動によって生活習慣病や慢性疾患が予防されることがわかっています。
とくに高齢者にとって深刻な「骨折」は、運動習慣によってリスクが低減されることがわかっているんです。
⑤睡眠:高齢者はとくに長時間睡眠に注意
睡眠時間と死亡率は関係しているとされ、7時間前後の睡眠時間がもっとも死亡率が低いというデータがあります。
長すぎても短すぎても死亡リスクは高くなる傾向。
また高齢者は、布団などの寝床で過ごす時間が長いほど、死亡リスクや認知症リスクが高まる傾向にあるので注意が必要です。
いかがでしたか?
あまり聞きなれない「メチオニン」ですが、少し身近に感じていただけましたか?
- メチオニンは肉類などに含まれる必須アミノ酸
- メチオニン制限をすることで老化が制御され寿命が延びるかも
- 他の生活習慣も見直してバランスよく元気に
ただ長生きするだけではなく、元気な時間を長くしたいですよね。
何事も「小さくコツコツ」が必要ですが、なかなか上手くいかないこともあります。
無理をしない、ストレスを溜めないことも大事に、できることからやってみてはいかがでしょうか?
- 監修/石渡 翔
- ㍿RedBearの古参社員のひとりでもあり、介護を知り尽くしたレコードブック店舗の管理者。1,000名以上の高齢者の方々をリハビリ指導した実績を持つ凄腕の現役トレーナー。


