最後に、サポートしている家族の方の負担を大きくならないための心得をお話しさせていただきます。
認知症の方の介護は心身に大きな負担をもたらします。介護する側の日常生活に支障をもたらします。自身の心や身体の負担を軽減する工夫を知っておきましょう。
🟠ひとりで抱え込みすぎない
認知症の介護は非常に大変なことなので、ひとりだけで抱え込もうとすると早々にダウンしてしまいます。他の家族や親族に相談するのはもちろん、医師や看護師、ケアマネジャーなど、積極的に専門家の助けを借りることも検討しましょう。
🟠外部サービスを検討する
介護する側にも自分の生活がありますので、たとえ交代制でも家族だけで介護のすべてを切り盛りするのは困難です。現在は公的・民間含めてさまざまな介護支援サービスが提供されていますので、上手に活用して家族の負担を減らしましょう!65歳以上の人は要介護状態や要支援状態と認定されれば、介護保険の適用により、介護支援サービスの費用負担を軽減できます。
🟠否定せず、行動の背景にある理由を考える
認知症の方は、周囲から見ると突飛な言動を取りがちですが、そこには当人なりの理由や背景があります。頭から否定したりせず、なぜこういう行動を取るのか、どんな背景があってこうした言葉を発するのか、冷静に分析してみましょう。
🌟認知症になるリスクは年齢を重ねるほど高くなると言われています。一方で、認知症になる要因は年齢だけに限らず、中には65歳未満で「若年性認知症」になる方もいます。認知症は誰でもなり得る可能性のある症状ですので、認知症に対する正しい理解を深めると共に、早期治療に備えましょう!
参考URL:https://www.saiseikai.or.jp/medical/column/dementia_and_care/
https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201308/1.html
- 監修/榎戸 あすか
- 2019年医療事務管理士免許取得。二次救急指定病院にて、クリニック、入院病棟共に4年間医療事務として勤務した後に介護業界へ転職。医療の事務経験を介護業界でも活かすべく日々情報の吸収に勤め本コラムでも発信していきます。