【 睡眠障害とは? 】
簡単に言うと「睡眠に対して何らかのトラブルを抱えている状態」のことを示します。
睡眠障害は「不眠症」、「過眠症」、「睡眠時随伴症」(睡眠中に起こる寝ぼけ行動)の3つに大きく分けることができます。
なかでも、寝つきが悪い、寝てる途中で目覚めて再び入眠できない、朝早く起きてしまう、熟眠できない等の症状が出る「不眠症」は、睡眠障害のうち最も多いと言われています。
今回はその不眠症について解説していきます。
【 不眠症の特徴と原因 】
🌟不眠症状の多くはストレスに伴い出現する
心配事を抱えていたりイライラしたり、強いストレスを感じる出来事に遭遇すると、多くの人が一時的な不眠を経験します。こうした原因がはっきりしている不眠は健康な人にも起こるものであり、通常、数日から2週間くらいで元に戻ります。
不眠が週に3日以上、あるいは3ヶ月以上持続する場合、治療が必要な「不眠症」の可能性があります。
🌟不適切な睡眠衛生・習慣によって慢性化する
強いストレスを感じる出来事が続く場合、不眠は慢性化しやすくなります。また、眠れないこと自体への恐怖心から、眠ろうと努力すればするほど、不眠はかえって悪化する傾向があります。
さらに、不眠の慢性化には、以下の不適切な睡眠衛生・習慣が関与すると考えられています。
① 寝る前の覚醒促進物質の摂取
緑茶、紅茶、コーヒー、ニコチン(タバコ)や寝酒など。
② 床上時間のミスマッチ
寝不足を取り戻そうとして、普段より長く寝床に居続けることで、かえって寝つきが悪化し、眠りが浅くなります。
③ 日中の活動量減少
不眠が続くと日中に動くのが億劫になりがちですが、日中の活動量が減ると、寝つきが悪くなり、眠りが浅くなります。
逆に、これらを早めに修正することが不眠の慢性化を防ぐコツです!
- 監修/村上 若奈
- 2021年看護師免許取得。 2021年アメリカ心臓協会(AHA)BLSヘルスプロバイダー取得。 総合病院にて看護師業務に従事したのちに介護業界へ転職。口腔機能に関する研究発表で得た知識や退院後の生活を見据えたサポート経験を活かし高齢者の皆様に最善のケアサポートを提供。 スポーツ経験も生かした訓練メニューが好評の看護師。