<弛緩性便秘>
運動不足による筋力の低下(骨盤の緩みから内臓下垂や腹筋が低下し腹圧がかけられないなど)の他に、自律神経の乱れにより、大腸の蠕動運動が十分に行われずに起こります。
<直腸性便秘>
寝たきりの方にみられることが多く、排便時の姿勢(座位)が取れない、腹筋や肛門まわりの筋力が低下することで自力排便ができず、直腸に硬くなった便が溜まってしまうことで起こります。
● 便秘予防・改善方法
- 運動
骨盤底筋を鍛え、内蔵が正しい位置にくるよう整えたり、ひねり動作で腸腰筋を刺激し超蠕動を促していきます。
また腸の走行にそって「の」の字にマッサージするのも効果的です。腹圧をかけられるよう腸横筋もトレーニングしていきましょう。
- 食事
食事が減ってしまうと、大腸への刺激が低下して便が大腸に留まりやすくなります。まずは朝食をしっかり摂ることを意識し、腸を刺激し蠕動運動が活発に行われるようにしましょう。
また腸内環境を整えるため善玉菌や食物繊維の入ったリンゴやバナナを入れたヨーグルトなどもオススメです。
- 水分
水分が足りていないと便に含まれる水分量も減ってしまい、便の性状が硬くなりやすくなってしまいます。加齢と共に渇きを感じにくくなるため、意識して水分をとっていくようにしましょう。
- 生活習慣の工夫
便意を感じなくても毎日朝トイレに行くなどし、出なくても腹圧をかけ便意を感じやすくなるよう働きかけてみてください。
習慣化することで便意を感じやすくなり、少しずつ排便リズムがつくようになっていきます。
※これらのケアをしても便秘が一週間以上続く場合は病気がかくれていることもあるため受診をしましょう。お薬も緩下剤や刺激性下痢、整腸剤、漢方薬など様々なものがあります。
処方としても浣腸や摘便、温罨法などがあるため、自己の判断で行うのではなく、原因によって治療法が異なるため医師の指示に従い行っていきましょう。
● まとめ
便秘は腹部症状のみならず、気持ちの面でもストレスになっていきます。
日常生活に支障をきたさないよう、日々の排便コントロールでケアをしていき、快適な生活を送れるようにしていきましょう。
コラムを最後までお読み頂きありがとうございました。
これらの情報がご考になれば幸いです。皆様の健幸を祈って…🍀
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