夏に多い食中毒って?
こんにちは!看護師の鑄谷です。最近は本当に暑くなり、気温が35度以上になることが増えてきました。
そんな中、熱中症が気になるところですが、今回のテーマ、夏の食中毒にもご注意いただきたいです。
夏の食中毒はどのようなものを想像しますか?
私のイメージではお弁当です。暑い中に置いていたら変な匂いがする、なんてことがあった方もいるのではないでしょうか。
【 原因 】
原因となるもので多いのが、細菌です。細菌は高温多湿の環境を好むので、梅雨から残暑の時期にかけて増殖します。そのため細菌による食中毒が増加するのです。
有名なもので言うと鶏肉や牛肉に付着する「カンピロバクター」や「腸管出血性大腸菌(O157やO111など)」、カレーなどの煮込み料理の温度管理不備による「ウェルシュ菌」、手指に存在する「黄色ブドウ球菌」があります。
【 食中毒を起こす主な細菌と感染源 】
- カンピロバクター(肉類、特に鶏肉)
- サルモネラ(主に卵、鶏肉)
- 黄色ブドウ球菌(不十分な手指衛生、傷のある手で握ったおにぎりなど)
- ウェルシュ菌(豚肉、牛肉、鶏肉)
- 病原性大腸菌(主に生肉)
- 腸炎ビブリオ(魚介類) 等があります。
では、食中毒になったらどのような症状が出るのでしょうか。
【 主な症状 】
- 腹痛
- 下痢
- 吐き気や嘔吐
- 発熱
- 血便
さらにカンピロバクターが原因の場合は1000人に1人の割合で手足の麻痺や呼吸困難を起こすギラン・バレー症候群を発症する事があり、重症化すると命に関わることもあります。
- 監修/鑄谷 詩織
- 2016年看護師免許取得。大学病院にて看護師業務に従事したのち訪問診療同行を経験。病院に通えない高齢者や障害のある方々への看護を通じて介護への意識が高まり、リハビリ型デイサービスへ転職。地元の方々にとって親しみのある看護師を目標としており、看護師業務のみならず運動面でも積極的に新しい事を取り入れ、機能訓練運動が好評の看護師。