どこに相談すればいいの?
皆さんは、家族が認知症になった時どこに連絡すればいいかパッと思い浮かびますか?
あまり知られていないかもしれませんが、実は相談先はたくさんあります!
介護やお金、相続についての悩み、さらには親への対応方法や家族との関係にストレスなど…。
悩みは多岐に渡ります。それぞれの悩みや疑問に対して頼れる専門家がいたり、地域の相談窓口があります。
【地域包括支援センター】
地域包括支援センターとは、地域の高齢者や認知症の方・その家族が抱えるあらゆる相談に応じ、必要な援助を行うための専門家チームで、全国の市町村区5000か所以上に設置されています。
主に相談できること・・・最適な窓口や専門家への連携、介護の進め方、プランの作成
【自治体の福祉課】
親が認知症になり、介護施設への入居など、介護サービスの利用を考えている場合は介護保険の申請を行います。
主に相談できること・・・介護保険の申請
【社会福祉協議会】
社会福祉協議会は、自治体と連携して地域福祉の推進を行う民間団体で、全都道府県に設置されています。
通所介護や在宅介護などの介護サービスを提供していたり、認知症対策や介護に関するイベント・ボランティア活動なども行っています。
主に相談できること・・・介護に関する総合的な悩み
【相続や税金の専門家】
親が認知症になってしまうと、お金や相続対策などに関する悩みも出てくるでしょう。「判断能力がない」とみなされた場合、親が所有する預貯金・不動産・株式などの財産は、本人にも親にも動かせない「資産凍結」の状態に陥るため、なるべく早めに認知症対策や専門家に相談するべきです。
【認知症カフェ】
認知症カフェは、認知症の方やその家族が集まりお茶をしながら交流を深めたり、認知症や介護に関する情報交換を行ったりする場です。
【認知症の人と家族の会】
認知症の人と家族の会は、認知症の本人とその家族が悩みや、実際の生活、介護体験などについて情報交換することで孤独から救いお互いで助け合うことを目的とした団地です。全国47都道府県に支部があり、気軽に誰でも参加できます。
主に相談できること・・・認知症の方やその家族による情報交換、悩み相談
【若年性認知症専門コールセンター】
若年性認知症の方専門のコールセンターもあります。平均発症年齢は51歳くらいといわれており、働き盛りの方に多いことから発覚に時間がかかったり、受診に踏み切れないケースも多いといわれています。
主に相談できること・・・若年性認知症についての悩み
上記の機関を利用することで、認知症支援に関する有益な情報提供を受けられたり、介護関連の相談をできたりします。
- 監修/飛田 未希
- リハビリ介護職員。2022年飲食業界から異業種である介護業界へ転職。現在はリハビリ型デイサービスのメイントレーナーとしてご利用者様の健康維持と自立の支援をサポート。ご利用者様の小さなお身体の変化も見逃さず、お身体にあったメニューづくりが好評。