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2024 /8/21/ Wed

移乗介助①(車椅子⇔ベット)編

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介護職員コラム

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移乗介助①(車椅子⇔ベット)編

🌟移動介助の基本的な手順とは

移乗介助が必要な方には、骨折や麻痺、筋力低下、痛みなど様々な病気や症状があります。それぞれに対して「移乗介助の注意点や介助のポイント」もありますが、応用的な介助方法を知る前に、まずは基本的な介助の手順を理解しておきましょう。

まず、移乗介助の基本としてベッドから車椅子への移乗」を介助する場合の手順についてご紹介します。

  1. ベッドまたは車椅子から足を床につけて座る
  2. ベッドまたは車椅子に浅く腰掛け、足を手前に引く
  3. ご高齢者の脇の下と腰を持つ・支える(ご高齢者は介助者を持つ)
  4. 介助者に引き寄せる
  5. お辞儀をしながら立ち上がる
  6. 上半身や腰を中心に方向転換する
  7. お辞儀をするようにゆっくりと座る
  8. ベッドまたは車椅子に深く腰掛け直す

移乗介助の5つの注意点について

車椅子を使用している方にとって、移乗は車椅子やトイレ、ベッド、お風呂など生活の様々な場所で必要な動作です。また、介助者にとってもそれだけ介助をする場面が多い場所でもあります。
移乗介助の注意点を正しく理解して、介護する側も介護される側も安全に行えるようにしていきましょう。

 

🌟膝折れによる転落に注意する

移乗介助をおこなう場合は、元々介助量が少ない方でも、立ち上がりの際に「起立性低血圧」や「めまい」によって急に膝折れを起こし、崩れ落ちてしまうことがあります。転落には十分に注意しましょう。

🌟ずり落ちに注意する

移乗介助では、ベッドや車椅子に浅く座った時にシーツや座布団が滑り、床にずり落ちてしまうことがあります。ベッド柵や車椅子のアームレストを握ってもらうようにしましょう。

🌟皮膚剥離に注意する

ベッドや車椅子の移乗介助では、足元付近に柵やフットレストなどの鉄パイプがあります。ご高齢者の場合、皮膚が脆弱(弱くなっていること)になっているため少しぶつけただけで内出血や皮膚が剥離(はくり)してしまうため注意が必要です。

🌟ズボンの食い込みに注意する

移乗介助の際に、介助者がズボンを引っ張り上げてしまうことでズボンが食い込むことがあります。そのまま座ると下着が食い込んだままになり不快感が残るため注意しましょう。自身がズボンを引っ張り上げられたらと考えると、、、

🌟腰痛に注意する

間違った移乗の介助方法を繰り返していると介助者の方が腰痛を引き起こすことになります。持病の腰痛をお持ちの方はコルセットを装着したり、正しい介助方法を学んで腰へのストレスを少なくするようにしておきましょう。一度癖になってしまうとなかなか直すのが難しいため、できるだけ早くにちゃんとした介助方法を身につけましょう。
 

監修/原島 涼
2020年介護初任者研修取得。介護付き有料老人ホームにて勤務した後にリハビリ型デイサービスのレコードブック事業へ転職。介護の経験を活かした予防メニューがお客様の間でも話題のトレーナー。体のサポートのみならず心のサポートも強みの若手トレーナー。
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