ノロウイルスの予防方法
ポイントはノロウイルスを「持ち込まない」「つけない」「やっつける」「広げない」の4つです。
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ノロウイルスを「持ち込まない」
調理する人がノロウイルスに感染していると、その人が調理した食品を食べることによって二次感染が起こります。そのため調理場にウイルスを持ち込まないことが大事です。
ウイルスを持ち込まないためには『日頃から感染しないよう丁寧な手洗いや健康管理を心掛ける』『腹痛や下痢などの症状があるときは食品を直接取り扱う作業をしない』ことを心がけましょう。 -
ノロウイルスを「つけない」
食品や食器、調理器具などにノロウイルスを付けないよう作業する前は必ず手洗いをしましょう。
タイミングとしてはトイレに行った後、調理場に入る前、料理を盛り付ける前、次の調理作業に入る前、手袋を着用する前などがあります。また、手を洗うときは指や時計を外し、石鹸を使って洗います。指先や指の間、爪の間、親指の周り、手首、手の甲など汚れの残りやすいところもしっかりと洗いましょう。 -
ノロウイルスを「やっつける」
食品に付着したノロウイルスを死滅させるために、中心温度85度から90度、90秒以上の加熱が必要です。調理器具は洗剤を使って十分に洗浄した後、熱湯(85度以上)で1分以上加熱するか、塩素消毒液に浸して消毒します。 -
ノロウイルスを「広げない」
ノロウイルスの感染を広げないために食器や環境などの消毒を徹底すること、嘔吐物などで二次感染しないように対策することが大切です。
【 消毒のポイント 】
- 感染者が使ったり嘔吐物がついたりしたものは他のものと分けて洗浄、消毒する
- ドアノブなども塩素消毒液等で消毒する
- カーテンや衣類を洗濯するときは洗剤を入れた水の中でもみ洗いし、十分にすすぐ
- 85度以上で1分以上の熱水洗濯、塩素消毒液による消毒、高温の乾燥機使用などを行うと、より殺菌効果が高まる
【 嘔吐物などの処理 】
- 感染者の嘔吐物やオムツを処理するときは使い捨てのマスクやガウン、手袋などを着用する
- ペーパータオルなどで嘔吐物等を乾燥する前に除去する。その後嘔吐物が付着していた場所を浸すように、塩素消毒液で拭き取る
- 拭き取った嘔吐物や手袋などは、ビニール袋に密閉して廃棄する
- 屋内への拡散防止のため、換気は嘔吐物の処理が終わってから空気の流れに注意して行う
- 終わったら丁寧に手を洗う
最後までお読みいただき、ありがとうございました!これからの季節、ノロウイルスにご注意ください!
参考URL:
https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201811/3.html
https://www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp/shokuhin/micro/noro.html
- 監修/鑄谷 詩織
- 2016年看護師免許取得。大学病院にて看護師業務に従事したのち訪問診療同行を経験。病院に通えない高齢者や障害のある方々への看護を通じて介護への意識が高まり、リハビリ型デイサービスへ転職。地元の方々にとって親しみのある看護師を目標としており、看護師業務のみならず運動面でも積極的に新しい事を取り入れ、機能訓練運動が好評の看護師。