”ながら”でできる筋力トレーニング
こんにちは。寒くなりだんだんと動くのが億劫になってくる頃だと思います…。
中には「そもそも動くのが面倒」「忙しくて運動している時間が無い」なんて方も多くいるのではないでしょうか。
そんな方には「ながら運動」がおすすめです!!
「ながら運動」とは何かをしながら、ちょっとした運動をすることです。
いざ運動をしようとすると「動くのめんどくさいな~」「明日にしようかな~」ってなんだかんだでやらなくなってしまうこともあると思います。座りながら、洗濯しながら、掃除しながらなどでトレーニングが出来たら一石二鳥ですよね!!
まずはテレビを見ながら、椅子に座りながらできるストレッチです💺
スネの体操方法
スネの部分に付着する「前脛骨筋」の柔軟性を高めるストレッチです。
前脛骨筋は、つま先をあげる作用がありご高齢者が歩く時につまづきを防止してくれる役割があります。また、前脛骨筋の筋肉が働きやすくなることで太ももの筋肉も力が入りやすくなります。高齢者には筋力アップも大切ですが、この動きやすさも大切な要素の1つです。
【運動の効果】
前脛骨筋の柔軟性を高め、「つまづきの防止」や「歩きやすさ」を促す効果が期待できます。
【回数】
左右の足で10秒×6回程度行いましょう。
足首の体操方法
こちらの体操は、足首の柔軟性を高めるストレッチです。
高齢者のバランスの取り方は、一般的に足首よりも腰でバランスを保とうとします。そのため、腰が痛いなどとおっしゃる方も多いのではないでしょうか?足首の柔軟性を高めて、腰の負担を軽減していきましょう。
【運動の効果】
足首の柔軟性を高めることで「腰の負担を軽減」、「バランス能力を維持」する効果が期待できます。
【回数】
左右の足で10回程度を目安に行いましょう。
足の指の体操方法
足首のストレッチによく似ていますが、こちらの体操は「足の指」の柔軟性を高めるストレッチです。
ご高齢の方の足の指をよく見ていると、外反母趾や扁平足などの変形があります。足の指が硬くなってしまうと足の指で踏ん張る力が発揮できず、バランスを保ったり、床を蹴って歩く力も落ちてしまいます。そのため、足の指のストレッチも忘れずに実施しましょう!指先を立てることが難しい方は、靴や靴下を脱いで、目で確認しながらストレッチすることをお勧めします。
【運動の効果】
足の指の柔軟性を高めることで「バランス能力の維持」や「歩きやすさ」を促す効果が期待できます。
【回数】
左右の足で5〜6回程度行いましょう。
寝たままエクササイズ
硬くなりやすい筋肉をほぐす運動
長い時間寝ていることで硬くなりやすい筋肉をほぐしたり、血流をよくすることをねらいとしています。
おしりの筋肉のストレッチ

- 右足の膝を曲げて、両手で抱える
- そのままおなかの方に引き寄せる
- 気持ちよくおしりが伸びた感触があるところで20秒キープする
※ 左右それぞれ3回×2セットを目安に行う
POINT
- 片方の足を引き寄せた際に、反対の足が浮いてこないように注意しましょう。
脇腹〜腰部の筋肉のストレッチ

- 両手を自然に外側に広げてから、両膝を立ててぴったり合わせる
- 顔を左側に向け、同時に両膝を右側に倒して10秒キープ
- 顔を右側に向け、同時に両膝を右側に倒し10秒キープ
- 左右合わせて10回繰り返す
※ 10回×2セットを目安に行う
POINT
- 脇腹から腰にかけての筋肉が気持ちよく伸びているか確認しながら行いましょう。
- 勢いをつけずにゆっくりと捻るようにしてください。
足趾(そくし)グーチョキパー

- 足の指をすべて丸めてグーの形を作る
- 足の親指を反らし、その他の指は丸めてチョキの形を作る
- 足の指をすべて広げてパーの形を作る
※ グーチョキパーの繰り返し10回×3セットを目安に行う
POINT
- やり始めは、チョキの動きがいちばん難しいと思います。
まずはグー・パーの動きから始めてみて、慣れてきたらチョキも含めて動かしてみましょう
つま先上げ下げエクササイズ

- つま先をゆっくりと下に向ける
- 反対につま先を反らす方向にゆっくりと上げる
- 上げ下げの動きをリズムよく10回繰り返す
※ 10回×3セットを目安に行う
POINT
- 呼吸を止めたり、反動をつけたりせずにゆっくりと動かしましょう。
- 寝ている時間が長いと、足を反らす方向の動きは特に制限が出やすくなります。
意識してしっかりと動かすようにしましょう。
歯磨きしながらトレーニング


– おうち編 ② –
料理しながらトレーニング


✨おしりの筋力は腰痛予防にも効果的ですよ✨
– おうち編 ③ –
洗濯物を干しながらトレーニング
洗濯物干しは肩を上にあげる動きをします。
洗濯物を干す時は、シワを伸ばして瞬発力UP
- ① 洗濯物の上端を両手でしっかりと持ち、素早く、強く振ります。
- ② 瞬間的に出す力(瞬発力)を意識して行いましょう。

しっかり握って握力もUP!
筋肉には、遅筋(力を長時間維持するための筋肉)と、速筋(瞬間的に力を出すための筋肉)の2種類があり、衰えやすいのは速筋の方だと言われています。加齢によって速筋の機能が低下すると、とっさの動きが難しくなり転倒などが増えます。速筋を鍛えることは転倒予防にもつながるのです。
日常生活の中で意識的に体を動かすことにより、きつい運動をしなくとも毎日が健康維持に繋がるのでぜひ皆さんも取り入れてみてください‼
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https://www.starbucks-kenpo.or.jp/my_wellness/fitness/list20.php
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- 監修/原島 涼
- 2020年介護初任者研修取得。介護付き有料老人ホームにて勤務した後にリハビリ型デイサービスのレコードブック事業へ転職。介護の経験を活かした予防メニューがお客様の間でも話題のトレーナー。体のサポートのみならず心のサポートも強みの若手トレーナー。