老人性うつとは?当てはまったら要注意チェックリストと家族の対応
みなさん、こんにちは!
レコードブック上井草店看護師の吉田です!
今回は「高齢者のうつ」についてお話していきたいと思います。
まず、うつとはどのような状態かについて確認していきましょう!
うつってどんなもの?
心に元気がない状態は一般に「うつ」と言われています。
うつは気分の障害です。
気分とは精神の活動状態の全般的傾向のようなもので、気分が沈滞すると
- いつもくよくよする
- なにもできない
- 考えも浮かばない
このような状態となります。
これが行き過ぎると仕事も手につかず、体はどこも悪くないのに布団から出られないような状態に。
うつは年齢にかかわらず起こりうる病態ですが、高齢者の問題として認知機能の低下とならんで重要な位置をしめています。
老人性うつのきっかけ
高齢者の方々には以下のようなライフステージの変化があり、これらがうつ病のきっかけになることがあります。
- 仕事の退職
- 子どもの独立
- 大切な人やペットとの死別
- 病気の発症
- 体力のおとろえ
- 住み慣れたところからの転居(施設入所や子どもとの同居)
- 交流の機会の減少
うつの可能性は?7つのチェック項目
うつ症状には、気分が落ち込むまたは興味がわかない/喜べないという症状のいずれかがあります。
そのうえで、以下の1~7の症状のうち5つ以上の項目に当てはまれば「うつ病」の可能性を考えます。
- 著しい体重減少または増加、もしくは食欲の減退または増加
- 不眠または睡眠過多
- 焦って落ち着かなくてじっとしていられない、または逆に身動きがとれない
- 疲れやすい、気力がでない
- 自分に価値がない、自分が悪いと思う
- 物事に集中できない、決められない
- 死について繰り返し考えてしまう
さらに、苦痛であり生活の問題が生じていて、その状態が他の病気や原因からは説明できない場合「うつ病」とみなして対応を行います。
うつ症状がいくつか認められるが「うつ病」とまではいえない程度の気分の落ち込みは、「うつ状態」という言葉が使われます。

- 監修/吉田 まりか
- 2021年に准看護師免許取得。 精神科にて2年間勤務し、統合失調症や認知症を中心に幅広い疾患についての知識を習得。その後、介護業界へ転職し2024年にRedBear入社。ヒアリング技術が高くお客様の悩みを引き出すことが得意な看護師。