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2025 /7/1/ Tue

脱水の症状・治療・予防法をナースが解説!

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看護師コラム

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脱水の診断について

脱水は出現している症状や医師の診察により診断されます。
容態が極めて悪く見える人や特定の薬剤を使用している人、または特定の病気を患っている人は血液検査を行う場合があります。

脱水状態になると、普通は血液中のナトリウム濃度が上昇します。
多量の発汗、嘔吐、下痢などの一般的な原因による脱水の際には電解質も失われますが、それ以上に水分が失われることでナトリウムが血液中でより濃縮されるためです。

 

脱水の治療について

脱水の治療では水分と電解質の補給を行います。
軽い脱水の治療は水をたくさん飲むことです。
中程度または重度の脱水では失われた電解質(特にナトリウムやカリウム)も補う必要があります。

すぐできる対処法

適切な量の電解質を含む経口補水液は処方箋がなくても購入でき、自分で作ることも出来ます

  • 水1リットル
  • 砂糖40g(大さじ4と1/2杯)
  • 塩3g(小さじ1/2杯)

これらをかき混ぜたら出来上がります。

ただし、嘔吐がある場合には脱水を治療するのに十分な量の水分を保持できないことがあります。
重度の脱水の治療では塩化ナトリウム(塩)を含む点滴が必要になります

 

脱水の予防方法について

最後に脱水の予防方法を挙げていきます。

  • 喉が渇く前に水をこまめに飲む
  • 起床時、運動・入浴・飲酒の前後、就寝前に水を飲む
  • 暑さを避ける服装をする
  • 空調を有効に使い、高温多湿を避ける
  • 扇風機などを利用して部屋の空気の入れ替えを行う
  • 外出時は首にスカーフを巻くなどして体温調節を行う
  • エアコンの環境では濡れタオルをかけるようにする
  • 栄養バランスの整った食事を規則正しく摂り、体力を保持する

 

参考

健康長寿ネット
MSDマニュアル
恩賜財団済生会

監修/鑄谷 詩織
2016年看護師免許取得。大学病院にて看護師業務に従事したのち訪問診療同行を経験。病院に通えない高齢者や障害のある方々への看護を通じて介護への意識が高まり、リハビリ型デイサービスへ転職。地元の方々にとって親しみのある看護師を目標としており、看護師業務のみならず運動面でも積極的に新しい事を取り入れ、機能訓練運動が好評の看護師。
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