汗が原因となる疾患はどんなものがある?
①汗疹(かんしん)
俗に「あせも」とよばれています。
高温多湿の夏は汗を多量にかくため、汗腺(かんせん)で分泌された汗を皮膚の外に出す汗管が詰まりやすくなります。
汗の皮表への流出が妨げられ汗管が詰まる→透明の小さな水疱がたくさんできます(白いあせも)
皮膚の表面から少し深い所で汗管が詰まる→赤い発疹が現れ、かゆみや痛みを伴います(赤いあせも)
あせものポイント✨
- 高温多湿の環境を避ける
- 汗をかいた場合は早めに洗い流し清潔を保つ
- 湿疹が継続しているようなら早めに受診する
②アレルギー性接触皮膚炎
皮膚に触れるアクセサリーなどの金属の成分(ニッケルなど)が汗でわずかに溶け、その成分に皮膚がアレルギー反応を起こしてかぶれてしまいます。
アレルギー性接触皮膚炎のポイント✨
皮膚が敏感な方は夏のアクセサリーの装着はお気をつけ下さい!
③アトピー性皮膚炎の悪化
アトピー性皮膚炎は肌のバリア機能が低下しています。
夏は紫外線や汗の刺激にさらされることも多く、また菌繁殖も活発になりアトピー性皮膚炎が悪化リスクが高いです。
アトピー性皮膚炎のポイント✨
- 汗をかいたら早めに洗い流し清潔を保つ
- 紫外線から守る
- 保湿
- 通気性の良い素材を取り入れた服装
- むやみに爪で掻かない

- 監修/和田千恵
- 社会人経験を経て看護師免許を取得。総合病院の回復期リハビリテーション病棟にて主に高齢の患者様のケアに従事。2024年、お客様やご家族を第一に考えた手厚いケアや看護を提供していることに魅力を感じ株式会社RedBearに入社。病棟勤務で得た経験を活かしご利用者様の安心安全な暮らしをサポートできるよう日々奮闘中。