「短期記憶障害について」
皆さんこんにちは、看護師の樋口です。
突然ですが、記憶には3種類あることをご存知ですか?
一つ目は、目や耳から得た情報を保持する、感覚記憶。
二つ目は、半永久的に大量の情報を保存する、長期記憶。
三つ目は、一時的に情報を保存する、短期記憶です。
今回は、三つ目の短期記憶が正常に機能しなくなる"短期記憶障害"という病気についてお話しします。
短期記憶障害は新しいことを覚えられなくなる
- 電話番号を聞いてすぐにダイヤルするまで
- 本を読んで次の文を理解するまで
など、数秒~数時間以内に起きた情報を一時的に保持することができなくなるのが短期記憶障害です。
短期記憶は脳の海馬という部分が司っており、「ストレス」「脳の損傷」「うつ病」「薬の副作用」などが原因で機能が低下することがあります。
認知症の中核症状としてあらわれる短期記憶障害
短期記憶障害は、アルツハイマー型認知症の症状としてよく見られます。
- 今日の日付、今いる場所を忘れてしまう
- 1時間前にしていたことが分からない
こういったことが初期症状としてあり、進行すると「朝食を食べたこと自体を忘れてまた朝食を食べた」ということも起こり得ます。
症状は人によってさまざまで、よくあるもの忘れと同じように考えがち。
しかし加齢による一般的なもの忘れとは違うものなのですが、どう違うのでしょうか?
- 監修/樋口 三夏
- 看護師・保健師免許を取得後、大学病院の混合内科病棟にて2年間勤務し、幅広い疾患についての知識・技術を習得。その中で、ご高齢者に対する予防医療の大切さを実感し、介護業界に転職。持ち前の明るさと若さを武器に、ご利用者様が楽しく元気に運動できるような環境作りに励んでいます。


