認知症の短期記憶障害ともの忘れの違い

短期記憶障害の特徴(認知症の中核症状)
- 新しい情報を数秒〜数分程度保てない
- 体験そのものを忘れる
- 忘れている自覚が無い
- 新しいことを覚えられず、生活に支障がある
- 道に迷う・金銭管理ができない、服薬を忘れる
- ゆっくりと進行する
- 家族や場所を間違える
もの忘れの特徴
- 会話の詳しい内容を忘れる
- 忘れてしまったという自覚はある
- 生活するうえで特に困らない
- 生活習慣で改善することもある
- 人や物の名前がすぐに出ない
- どこに置いたか忘れたものも自分で探せる
認知症の短期記憶障害を予防する習慣
①運動習慣をつける
ウォーキング、水泳などの「有酸素運動」を行うことで、血流が良くなります。
脳に酸素と栄養が行き届きやすくなることがポイントです。
②脳に良い食事を心がける
果物、野菜、魚を中心とした食事を摂ることで、認知症を予防したり、進行を遅らせたりする効果があります。
③ 睡眠をしっかり取る
短期記憶の定着は睡眠中に行われます。
そのため、一日7,8時間を目安に睡眠をとりましょう。
④お酒・タバコを控える
アルコールは海馬の機能を低下させます。
また、タバコは脳の血流を低下させますのでどちらも控えたほうが良いでしょう。
⑤ 軽い脳トレ
パズルや読書、ナンプレやクロスワードなどで、脳に適度な刺激を与えます。
新しい趣味としてもおすすめです!
⑥定期的な健康診断
定期的に「脳画像検査」を行い、脳の状態を把握することも大切です。
参考文献
健康ねっと 家族の介護と健康を支える学研の情報サイト メディカルケアサービス株式会社
御所南リハビリテーションクリニック 京都大原記念病院グループ
認知症における記憶障害とは?種類・予防策・対応方法を解説 田町三田こころみクリニック
- 監修/樋口 三夏
- 看護師・保健師免許を取得後、大学病院の混合内科病棟にて2年間勤務し、幅広い疾患についての知識・技術を習得。その中で、ご高齢者に対する予防医療の大切さを実感し、介護業界に転職。持ち前の明るさと若さを武器に、ご利用者様が楽しく元気に運動できるような環境作りに励んでいます。


