人は年を取ると段々と体の力が弱くなり、外出する機会が減り、病気になってはいないけれども徐々に手助けや介護が必要となってきます。
このように心と体の働きが弱くなってきた状態をフレイル(虚弱)と呼ぶのです。
要するに要介護と健康の中間地点と考えていただければ大丈夫です。
これからポイントを説明していきますね。
BMI
高齢期のBMI(体重と身長の関係から人の肥満度を示す自分の体格の指標)は、中年期以前とは異なり、少し高めの方が、栄養状態や総死亡率の統計からみてもちょうど良いことが分かってきました。
「メタボ対策」から、しっかり食べて栄養状態を保つ「フレイル予防」に考え直してみましょう。
【BMI計算式】
体重(kg)÷{身長(m)の2乗}
例えば、私は皆さまのご存知通り身長1.76m、体重70kgですので
70÷(1.76×1.76)
=70÷3.0976
=22.59……
となります。少し面倒ですね!
50〜69歳 → 20〜24.9
70歳以上 → 21.5〜24.9
この値より小さい人は特に要注意ですよ!
逆に大きい人も生活習慣を見直す必要があるかもしれませんね。
筋肉
フレイルの最も大きな原因の1 つが筋肉の衰えです。たんぱく質を含んだ食事〔卵、大豆、お肉等〕をとり、定期的な運動によって筋力が衰える現象の進行を遅らせることが大切です。
しっかり運動して夜しっかり睡眠をとることも重要ですよ!
テレビのラジオ体操やジム通いといったことで良い効果が期待できます。
折角なので私のメニューですと
- 椅子に座り
- 両手で椅子の端を掴んで
- 両脚を上げて自転車を漕ぐように動かす
等の運動をしていただくことで、健康寿命の増進を図っております!
ただ、三日坊主では意味がありません。筋肉を付けるためには週に複数日、長期間やり続ける必要があります。
実は私もそうなのですが、一人だとどうしても続けるのが面倒に…。
同じような方は週に3日以上のリハビリ型のデイサービスの利用が好ましいかもしれませんね。
早期の気づき
心と体のちょっとした衰え(前虚弱:プレ・フレイル)にいち早く気付くことが大切です。そして、自分事として前向きに捉えて行動することがその後の効果も大きいと考えられています。
人との繋がりを作り外出の機会を設けることで心身の健康に繋がりますし、人からの指摘による気づきも期待できますね!
栄養(食・口腔機能)・運動・社会参加の3つの柱は、お互いに影響し合っています。
どれか1つだけをすればいいというものではありません。3つの柱をうまくリンクさせて健康に長生きしましょうね!!
ここまで読んでいただきありがとうございました。
また次の記事も一読いただけましたら幸いです。
参考資料:https://www.tokyo.med.or.jp/citizen/frailty
- 監修/PT和田
- 理学療法士。訪問介護事業を営む家に生まれ18歳で理学療法士を志す。3年間勉学に励み、国家資格取得。運動だけでなく、ご利用者様の社会進出までを考えるRedBearの想いに共感し、令和3年入社。