寒暖差アレルギーの症状と予防方法
今年の冬は、例年よりも暖かい日があったり、急に寒くなったり、気温が不安定なことが多いですね…。
朝晩と日中の温度差があったりすると、なんだか鼻がムズムズしたり、くしゃみを連発したり、でも熱は無いし、風邪なのか?
そんな症状に心当たりはありませんか?
その正体は、近年注目を集めている「寒暖差アレルギー」かもしれません!
寒暖差アレルギーとは?
寒暖差によって起きるくしゃみや鼻水、鼻づまりなどの症状を「寒暖差アレルギー」といいます。医学的には「血管運動性鼻炎」と呼ばれ、温度差が刺激となって鼻の粘膜の血管が広がり、粘膜が腫れることで引き起こされる症状と考えられています。
私たちの身体は、自律神経の働きによって温度の変化に適応するようにできています。適応できる寒暖差の範囲は7℃。たとえば気温35℃の日に28℃の室内に入ると、その温度差は対応できるギリギリのところ、さらに冷房の効いた室内なら、もはや身体が対応しきれず悲鳴を上げているというわけです。
● 交感神経:血管の収縮、血圧上昇、心拍数増加
● 副交感神経:血管の拡張、血圧低下、心拍数減少
気温差によって自律神経が乱れることで、鼻の粘膜にある血管の収縮・拡張が対応できなくなり、その結果、夏風邪や花粉症のようにくしゃみや鼻水が出る、食欲が落ちる、眠りが浅くなる、 疲れやイライラを感じやすくなるなど様々なトラブルが起こります
特定のアレルゲンが原因ではないので、寒暖差アレルギーのみを対象にした薬は販売されていませんが、症状が重い場合には、療法として抗アレルギーの内服薬やステロイドの点鼻薬などを用いることもあります。
- 監修/石渡 翔
- (株) RedBearの古参社員のひとりでもあり、介護を知り尽くしたレコードブック店舗の管理者。1,000名以上の高齢者の方々をリハビリ指導した実績を持つ凄腕の現役トレーナー。