脱水症かも?〜症状と対処法〜
脱水症かな?と思ったら「脱水症チェック」を行い、ひとつでも当てはまればすぐに対処してください!
①手のひらが冷たい
脱水状態になると手のひらに血流が行き渡らないため冷たくなります。手のひらで自分の頬や額に触れて熱く感じれば手のひらが冷たいのが分かります。
②舌が乾いている
脱水状態になると唾液が減少するので舌を出して鏡で見ると赤黒く乾いた状態になります。舌の表面が割れていたら、特に要注意!
③つまんだ皮膚が戻りにくい
脱水状態になると皮膚の弾力が失われます。手の甲の皮膚を指でつまんで放し、3秒戻らなかったら脱水症の疑いがあります。
④親指の爪を押して赤みが戻るのが遅い
指先に流れている血流は爪の色でわかります。親指の爪をギュッと押した後赤みが戻るのに3秒以上かかったら脱水の疑いがあります。
⑤ワキが湿っているか
脇の下は湿っているのが普通ですが、脱水症になると湿り気がなくなります。乾燥している場合は注意が必要です。
⑥尿の色
尿の色で脱水状態をチェック!水分の摂取量が多いと体内の水分量を調節するために尿が増えて色が薄くなり、水分が少なければ尿量が減って濃い色になります。※朝起きた時の尿の色が濃いのは正常です
〜対処法〜
❶エアコンを賢く活用する
目安としては28℃を超えないように設定しておくと安心です。
扇風機などを利用して風を動かすと、あまり室温を下げなくても涼しく過ごせます。カーテンやすだれなどで直射日光を遮る、冷気を逃がさないなどの工夫もエアコンの効果的な利用に繋がります。
❷こまめに水分補給を
暑いときにはたくさん汗をかきます。汗をかくことは、からだの熱を逃がし体温が上がりすぎないように調節するために必要なことですが、汗をかけば体内の水分と塩分が失われることになります。
それによって血液の流れが悪くなり、脳やからだのすみずみにまで酸素や栄養が届きにくくなるため、筋肉のけいれんや頭痛、吐き気、めまいが起こったり、高熱が出たりします。
❸涼しく過ごせるよう服装の見直しを
少しでも涼しく過ごすためには、汗を吸い通気性のよい綿素材の衣類が適しています。
首周りが締めつけられると熱がこもってしまうため、襟元を緩めて風を通しましょう。
❹暑さに負けない体づくりも大切
熱中症はからだが暑さに慣れていないことで起こりやすくなります。からだが暑さになれることを「暑熱順化」と言いますが、普段から運動をしていて適度に汗をかく習慣がある人は暑熱順化していることになり熱中症にかかりにくくなります。
夏におすすめの日陰でのウォーキング
Point.1 日射病対策として、必ず帽子を着用する
Point.2 炎天下ではなく、日陰の多い場所を選ぶ
Point.3 できれば緑の豊かなスポットに出向く
- 監修/飛田 未希
- リハビリ介護職員。2022年飲食業界から異業種である介護業界へ転職。現在はリハビリ型デイサービスのメイントレーナーとしてご利用者様の健康維持と自立の支援をサポート。ご利用者様の小さなお身体の変化も見逃さず、お身体にあったメニューづくりが好評。