脱水による身体の変化✔️
⭐️脱水による自覚症状
口の渇きや体のだるさ、立ちくらみなどを訴えることが多いです。皮膚や口唇、舌の乾燥、皮膚の弾力性低下、微熱などが起こります。そのほかに食欲低下、脱力、意識障害、血圧低下、頻脈なども出現しやすいです。
しかし実は、脱水に伴う症状がない、という方も少なくありません。軽度の脱水では症状が明らかになりにくいのも高齢者の特徴です。
⭐️脱水時の血液データの変化
脱水によって体内の水分が減少し血液の濃縮が起こり、腎機能が低下します。
そのことによって、次のような数値が上昇することがわかっています。💉
・赤血球数(RBC)
・ヘモグロビン値(Hb)
・アルブミン(Alb)
・総たんぱく(TP)
・ヘマトクリット(Ht)
・尿素窒素(UN)
・尿酸(UA)
・クレアチニン(Cr)
低張性脱水:体液中のナトリウムを失うことによって生じる→ナトリウム(Na)が低下⬇️
高張性脱水:体液中の水分を失うことによって生じる→ナトリウム(Na)が上昇⬆️
なお、下痢や嘔吐によって生じた脱水の場合は、ナトリウム(Na)に加え、カリウム(K)やクロール(Cl)などの電解質の数値も低下していることが多いです。

- 監修/高畑 汐里
- 看護師・保健師免許取得後、大学病院の混合外科病棟にて3年間勤務。患者様の手術への不安に寄り添うことや看護へのやりがいを感じる中でも、もっと1人ひとりと向き合ってご高齢者の皆様を支えたいと思うようになり介護業界に転職。ご利用者様がいつまでも自分らしく生活できるよう、楽しい運動作りと笑顔になれる雰囲気づくりを心がけております。