【80代】量より質!少なくても栄養しっかり、回数で補う
食欲の低下、噛む力・飲み込む力の低下、そして消化能力の低下。
これにより「食事を楽しめなくなる」ことが増えてくる80代。
低栄養、体力・筋力の低下を防ぐには意識的な栄養摂取がカギになります。
1日に必要なエネルギー量の目安(身体活動レベルふつう)
- 男性:1,850kcal
- 女性:1,450kcal
食生活のポイント
- 1日3回にこだわらず、少量を4〜5回に分けるのも有効。
- 調理が難しくなりご飯やパン、麺など炭水化物メインの食事になりがち。
- 70代同様、たんぱく質やカルシウムの摂取を意識。
骨の健康のために!とりたい食材
・ビタミンD(鮭、サンマ、きのこ類)
・カルシウム(牛乳、小魚、大豆製品)
歯や胃腸のトラブルも多くなるので、やわらかく消化しやすい食材を選ぶのも◎
・ひき肉、白身魚、卵、豆腐、豆乳、牛乳、ヨーグルトなど
骨粗鬆症予防のために1日15分以上日光浴やウォーキングをするのも効果的。
年齢とともに食べ方も変化
年齢を重ねると、エネルギーの必要量は減るが必要な栄養の質は上がるという矛盾が生じます。
だからこそ「少なくても栄養の質の高い食事」を意識してとることが健康寿命を延ばすカギ。
いかがでしたか?
いつまでも美味しく食べることは心も体も元気でいるための基本です。
食べる力を守りながら、年齢に合ったエネルギーと栄養を毎日の食事から上手に取り入れていきましょう!

- 監修/和田 美里
- 管理栄養士。保育園で栄養士として給食業務や食育に従事した後に2018年介護業界へ転職。管理栄養士という資格を活かし、運動面と食生活面からお客様の身体にアプローチ出来るのが強み。