血圧やミネラルから考える常備調味料塩との付き合い方
毎日の食事に欠かせない「塩」
私たちにとって必要不可欠なミネラルではありますが、摂りすぎは高血圧の原因にもなるとよく聞きますね。
でも一言に「塩」と言っても、実はその成分や製法には様々な違いがあります。
今回は主な塩の種類を取り上げながら、それぞれの成分の違いや健康面への影響を、特に血圧とミネラルに焦点を当ててご紹介します。
精製塩(食塩)
成分特徴:塩化ナトリウム99%以上
製 法:海水を電気分解などで精製
栄 養 面:ミネラルはほとんど取り除かれている
ナトリウム含有量が非常に高いため、血圧を上げやすい
⇒安価で1番一般的に使われている塩ですが、高血圧が気になる方は控えめに使いたい種類の塩です
天日塩、自然塩
成分特徴:塩化ナトリウムのほか、マグネシウム、カリウム、カルシウムなどが含まれる
製 法:海水を自然に乾燥させる伝統的製法
栄 養 面:ナトリウム含有量がやや少なく、ミネラルのバランスがよい
マグネシウムやカリウムが含まれることで、血圧を上げやすいナトリウムの作用を和らげる効果が期待できる
⇒ナトリウムの摂取を意識しながら、体内の電解質※バランスを整えたい人におすすめです
※電解質…水に溶けて電気を帯びたイオンになるミネラル。ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウムなど。神経の伝達や筋肉の収縮、水分の保持など生命維持に欠かせない働きを持つ。

- 監修/和田 美里
- 管理栄養士。保育園で栄養士として給食業務や食育に従事した後に2018年介護業界へ転職。管理栄養士という資格を活かし、運動面と食生活面からお客様の身体にアプローチ出来るのが強み。