ADLとIADLの評価項目とは?誰がするの?
ADL、IADLの評価は、介護度(要支援1〜2、要介護1〜5)や必要な支援を考える上でとっても大切な指標になります。
評価するのは、看護師や介護士、理学療法士や作業療法士などのリハビリスタッフです。
それぞれの評価項目について代表的なものをご紹介します。
ADLの代表的な評価項目
ADLの評価方法はいくつかありますが、世界で広く使用されているのが「BI」という評価方法です。
BIには以下の10項目があり、100点満点で評価をします。
- 食事
- 移乗
- 整容
- トイレ
- 入浴
- 移動
- 階段
- 着替え
- 排便コントロール
- 排尿コントロール
IADLの代表的な評価項目
IADLの評価指標として多く使用されるのは「ロートンの尺度」と呼ばれるものです。
8つの項目で評価します。
- 電話を使用する能力
- 買い物
- 食事の準備
- 家事
- 洗濯
- 交通手段の利用
- 服薬管理
- 金銭管理
ADLとIADLの違い
ADL→身体を動かす機能が中心
IADL→身体を動かす機能+理解力や判断力といった社会生活に関わる能力が重視
IADLはADLより高次な能力を必要とする動作であり、自立した生活を目標とするためには必要不可欠です。
たとえADLが高くても、日々の食事の準備や家事が思うように出来ず、趣味や余暇活動を楽しめない場合、生活の質(QOL)の向上は期待できません。
よって、ご自身の日常生活の満足度を上げるためにはIADLの能力の維持向上を目指していくことがとても重要になります。
IADL低下予防法をご紹介
1、バランスの良い食事と適度な運動習慣を身につける
運動不足になると筋肉・筋力や骨量が低下します。
また、筋肉や骨を作るのはバランスの良い食事です。
筋肉や骨量が低下すると立ち上がりや歩行といった基本的な移動能力が低下し、買い物や掃除などの身体を動かすIADLが困難になります。
2、認知機能維持を心掛ける
IADLは身体機能だけでなく、理解力や判断力などの機能も大きく関わっています。
身体に指令を出すのも脳神経です。
新しいことに挑戦したり自身で出来ることを積極的に行うことも良い脳トレになります!
ご自宅でドリルやパズル・折り紙なども良い刺激になります✏️📖
リハビリ型デイサービスの取り組み
レコードブックでは、身体能力や認知機能の維持向上に向けた運動や脳トレを実施しています。
また日常生活がより良く過ごせる機能訓練など、みなさまのADLやIADL向上のサポートを行っています💪🧠
いかがでしたか?
今回はADLとIADLについてお話させていただきました。
ADLやIADLを維持・向上させることで、ご自身でできることが増え、活動的になり生活の質(QOL)の向上につながります。
その方によって目標はさまざまです。
自分らしい満足度の高い生活を送れるよう日々取り組んでいきましょう☺️
参考文献:一般社団法人 日本老年医学会 ADL評価法
- 監修/和田 千恵
- 社会人経験を経て看護師免許を取得。総合病院の回復期リハビリテーション病棟にて主に高齢の患者様のケアに従事。2024年、お客様やご家族を第一に考えた手厚いケアや看護を提供していることに魅力を感じ株式会社RedBearに入社。病棟勤務で得た経験を活かしご利用者様の安心安全な暮らしをサポートできるよう日々奮闘中。


