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2024 /5/14/ Tue

③認知症とは?~認知症との向き合い方~

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介護職員コラム

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四大認知症の原因と治療方針

「四大認知症」とは、「アルツハイマー型認知症」、「脳血管性認知症」、「レビー小体型認知症」、「前頭側頭型認知症」の治らない認知症のことをいいます。以下では、これらの認知症の特徴と治療方針を紹介します。

アルツハイマー型認知症

認知症の6割以上がアルツハイマー型認知症です。
このタイプの認知症は、アミロイドβというタンパク質が脳に蓄積して神経細胞に損傷を与えることが原因といわれています。

この蓄積により、特に「記憶力」や「判断力」などの認知機能に障害が発生します。現在のところ、アルツハイマー型認知症を完全に治すことはできませんが、投薬により進行を遅らせることは可能です。

しかし、投薬だけではなく、認知症を理解し、正しい接し方を心がけることも非常に重要です。これにより進行を遅らせたり、症状を緩和することが期待できます。

血管性認知症

認知症の原因第2位が血管性認知症です。
脳の血管が詰まったり、破れるなどすると脳へ十分な血液を送ることができなくなる場合があります。この状態が長く続くと、脳細胞へ送る酸素や栄養が不足し認知症が発症することがあります。

血管性認知症を完全に治すことはできませんが、投薬によって進行を遅らせることは可能です。また、投薬だけではなく、リハビリテーションをはじめ認知症を深く理解した接し方を心がけることも、進行の遅延や症状の緩和につながります。

レビー小体型認知症

認知症の原因第3位がレビー小体型認知症です。
この認知症は、レビー小体というタンパク質が脳に蓄積し、神経細胞に損傷を与えることが原因とされています。

レビー小体型認知症では、認知機能が徐々に低下します。また、良い時と悪い時の調子の波があるため、認知症の発見が遅れがちになることがあります。このタイプの認知症は、手足がこわばる「パーキンソン症状」、実際にないものが見える「幻視」、立ちくらみなどの「自律神経症状」などをともなうことが特徴です。

完全に治すことはできませんが、抗パーキンソン病薬により運動症状の改善を図るなど、症状ごとに薬を処方して症状を緩和させます。

前頭側頭型認知症

認知症の原因第4位が前頭側頭型認知症です。
この認知症は、異常なタンパク質が脳の神経細胞に損傷を与えることが原因とされています。

前頭側頭型認知症では、主に「記憶力」や「言語能力」の低下、さらには感情面での症状があらわれることが特徴です。完全に治すことはできませんが、薬物療法によってその進行を遅らせることが可能です。また、投薬だけではなく、認知症を理解し、正しい接し方を心がけることも非常に重要です。

監修/石渡 翔
社会福祉主事任用資格。リハビリデイサービスであるレコードブックで9年間介護とリハビリを学び、FC加盟店として横展開出来る店舗の基礎オペレーションを築く。介護における法改正の情報取得などコンプライアンス面の強みを生かして現在はエリアマネージャーとして複数店舗のマネージメントを担当。はつらつでも介護に纏わる情報を配信していきます。
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