医師の指示のもと弾性ストッキングを使用することも効果的です。
弾性ストッキングは履くと足に圧をかけて血を戻りやすくしてくれます。しかし注意して頂きたいのが、自己判断で使用してしまうと強い圧力により皮膚を傷つけたり、深部静脈血栓症と言って足に血栓があった場合は血栓が他の部位に移動して詰まってしまう恐れがあります。そのため使用する際には医師の診断のもと使用してください。
これまでは身近な浮腫についてお話してきましたが、ここからは病院で受診してほしい浮腫についてお話していきたいと思います。
まずは片足だけの浮腫です。先程出てきた深部静脈血栓症や蜂窩織炎と言って足の皮膚が傷つき、そこから感染が起こった場合に片足のみ浮腫が起こります。蜂窩織炎の場合は浮腫の他に熱を持ったり赤くなり、痛みも出ます。
また浮腫の他に息苦しさがあったり、1ヶ月の間に体重が急激に増えたり、尿の量が減少したり、誰が見ても分かるような著明な浮腫が起きている場合は心臓や腎臓、他の部位に病気が隠れている可能性があるので必ず受診してください。
浮腫は皆さんに起こりますが、改善しない場合や心配な際には放って置かずに対処しましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
参考URL:
https://www.minna-lymphedema.jp/symptom/
https://www.tyojyu.or.jp/net/byouki/rounensei/fushu.html
https://www.ncgg.go.jp/hospital/shinryo/senmon/haremukumikaisetu.html
https://www.pmda.go.jp/files/000228080.pdf
- 監修/鑄谷 詩織
- 2016年看護師免許取得。大学病院にて看護師業務に従事したのち訪問診療同行を経験。病院に通えない高齢者や障害のある方々への看護を通じて介護への意識が高まり、リハビリ型デイサービスへ転職。地元の方々にとって親しみのある看護師を目標としており、看護師業務のみならず運動面でも積極的に新しい事を取り入れ、機能訓練運動が好評の看護師。