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2024 /7/15/ Mon

熱中症と基礎疾患

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看護師コラム

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心臓病、腎臓病、高血圧、糖尿病、精神神経疾患、皮膚疾患の方は特に注意が必要です!!

▶︎▷心臓病や腎臓病、高血圧の方
水分制限や塩分制限があり、もともと脱水傾向の方が多い。

▶︎▷糖尿病の方
暑さによる運動不足や、飲水時の余分な糖分の摂取により血糖コントロール不良になりやすい。
◆血糖コントロール不良になると、、
自律神経が乱れ、汗腺の働きが悪くなることで、汗をかきにくくなる。
◆高血糖になると、、
尿糖が増え、尿量増加。脱水が進行。
◆インスリン注射
高温や直射日光の影響でインスリンが影響を受け、効果が失われてしまうおそれあり。
更に、気温が上がり皮膚温の上昇や血流が良くなることで、インスリンが効きやすくなり低血糖になることも。
(低血糖と熱中症の判断が難しくなるケースが多いです。。)

▶︎▷基礎疾患治療薬
◆利尿剤
(高血圧、心不全、浮腫、腎不全の患者様に使用する事が多い薬剤)
降圧剤の一種でもある利尿剤。体内の塩分と水分を排出する効果があるため、もともと脱水傾向になりやすい。
◆抗コリン薬の内服
(パーキンソン病、頻尿、喘息、不眠、白内障、、等の方が内服することの多い薬剤)
発汗を抑制させる作用があるため、熱を放散させにくい。
◆抗精神病薬の内服
体温調節中枢を抑制させる作用があり、体温調節しにくい。

▶︎▷皮膚疾患
広範囲に及ぶ慢性皮膚疾患をお持ちの方は、発汗調節がうまくいかず、体温調節が困難になることも。
このような理由から、基礎疾患のある方は熱中症になりやすく、重症化しやすいと言われています。

上記の基礎疾患を持つご高齢の方は大変多く、該当する内服薬を使用されている方もたくさんいらっしゃいます。

 

監修/関沢 麻衣
2014年看護師免許取得。 外科の混合病棟にて看護師業務のみならずリーダー業務も担当。業務マニュアル作成や新人教育も経験した後に介護業界へ転職。機能訓練メニューはもちろん、看護業務面でも他店舗の模範となる仕組みやオペレーションを次々と作り上げているリーダー的存在の看護師。
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