座り方の詳しい解説
3つの層に分けて解説していきます!専門的な部分も多いので、このページは飛ばしても大丈夫ですよ!
①重心の前方移動期
これは立った姿勢から股関節が曲がり始めるまでの間です。
立った姿勢から足首がわずかに足の甲と脛が近づくように動いて、それに同期して骨盤もほんの少しだけ後ろに傾きます。この小さな動きで膝が前方にでることで動作開始後のわずかな時間、重心を前方へ動かしながら膝を曲げることが可能になります。
骨盤の後ろへの傾きはほんの少しの時間だけで、膝が曲がり始めると骨盤は逆に前に倒れて股関節が曲がります。
②身体重心下降期
次は股関節が屈曲を開始する時期から着座までの区間です。
骨盤が前に傾くことでお辞儀の角度が大きくなります。これは骨盤の傾斜によって生じますので、上半身は猫背になったり反ったりはしません。綺麗なお辞儀をするイメージですね。
このお辞儀の動きに同期して、股関節と膝が曲がって身体の重心は下がります。
足の関節はこれの前半では甲と脛が近づくように動きますが徐々にその動きが止まって、下腿の角度を一定に保持するようになります。
下腿の傾斜角度が一定に保持される頃から、身体重心の後ろへの移動が始まります。
お尻が座面に接触するときに一番深いお辞儀になりますよ。
③座位姿勢完成期
最後は、お尻が座面に接触したときから身体を起こして座った姿勢が完成するまでの区間です。
座面への接触は坐骨結節(お尻を触った時に出っ張ってる部分)から行われます。
着座直後には、足部の支持面と殿部の支持面に重さが分配されてます。着座後に前に傾いた骨盤が起き上がって、体幹も起き上がります。
これに同期して、荷重の配分が足部からお尻へと移り、足が荷重から解放されます。
- 監修/和田 貫太郎
- 理学療法士。訪問介護事業を営む家に生まれ18歳で理学療法士を志す。3年間勉学に励み、国家資格取得。運動だけでなく、ご利用者様の社会進出までを考える RedBearの想いに共感し、2021年入社。動作の専門家として学んだ座学を発揮しパーソナルトレーナーとしても活躍。個別最適なメニューづくりにかけて長けており、実際に経験した体験談など配していきます。