貧血と言われたことはありますか?
こんにちは!看護師の鑄谷です。最近は真夏の暑さも落ち着き、朝晩は少しずつ涼しくなってきましたね。
今回は「貧血」についてお伝えしていきたいと思います。
皆様は病院で定期健診を受けていますか?受けている方は血液検査の項目で引っかかったことはありませんか?
🌟血液検査で貧血かどうかを確認する項目
- ヘモグロビン濃度(Hb)
- 赤血球数(RBC)
- ヘマトクリット値(Ht)
🌟正常値
- ヘモグロビン濃度(Hb):男性 13.5〜17.6g/dl、女性 11.3〜15.2g/dl
- 赤血球数(RBC):男性 427〜570 10⁴/μl、女性 380〜480 10⁴/μl
- ヘマトクリット値:男性 39.8〜51.8%、女性 33.4〜44.9%
これらの数値が明らかに低い場合は気を付けなければなりません。また貧血の場合はこれらの数値を使用して貧血の種類を判定していきます。
上記の数値からMCV(平均赤血球容積)、MCHC(平均ヘモグロビン濃度)を計算しこの2つの結果から赤血球の大きさによる貧血の分類が出来ます。
そして、貧血の種類は一つだけではなく、いくつかあります。
🌟鉄欠乏性貧血:最も多い貧血
ヘモグロビンの主な材料である鉄が不足し、ヘモグロビンが作れないことにより起こります。食事から鉄を摂取したり、内服をすることにより改善します。
※食事の改善方法については後で記載していきます。
- 悪性貧血(巨赤芽球性貧血):稀な貧血です。ビタミンB12や葉酸の欠乏により起こります。
- 溶血性貧血:稀な貧血です。赤血球が早く壊れることにより起こります。赤血球が壊れる原因は免疫によるものや遺伝性、激しい運動によるものなど様々です。
- 血液の病気によるもの:専門の治療が必要です。再生不良性貧血というものや骨髄胃形成症候群といったものがあります。これらの場合は白血球や血小板、赤血球といった血球が減ってしまいます。
- 慢性疾患に伴う貧血:慢性腎臓病や関節リウマチといった疾患が原因となり起こります。
- その他の栄養の欠乏:稀な原因としてとして銅欠乏や亜鉛欠乏によるものがあります。
🌟貧血の症状
- 動機
- 息切れ
- 疲れやすい
- 倦怠感
- めまい があります。
当てはまる症状はありましたか?採血の結果と合わせて気になる症状があった方は受診してくださいね。
- 監修/鑄谷 詩織
- 2016年看護師免許取得。大学病院にて看護師業務に従事したのち訪問診療同行を経験。病院に通えない高齢者や障害のある方々への看護を通じて介護への意識が高まり、リハビリ型デイサービスへ転職。地元の方々にとって親しみのある看護師を目標としており、看護師業務のみならず運動面でも積極的に新しい事を取り入れ、機能訓練運動が好評の看護師。