🌟高齢者が誤嚥性肺炎になりやすい理由
- 口腔内の細菌の増加
→ 加齢により唾液腺の機能が低下することで、唾液量が減少し、口内の細菌が繁殖しやすい。
- 加齢による体力・免疫力の低下
→ 免疫力は、60歳を過ぎると20代の半分以下まで低下。さらに、免疫をつかさどる白血球の数が減るため、細菌やウイルスへの抵抗力が弱まる。
- 気管や喉に詰まった物を吐き出す力の低下
→喉周辺の筋肉や感覚が衰え、飲み込む際に気管が閉じるタイミングが遅くなるため、誤嚥しやすい。また、肺活量が低下するため、咳込んで異物を外に出す力も弱くなる。
一度誤嚥性肺炎を起こすと、傷ついた気道粘膜はなかなか回復しません。
粘膜の反射機能が鈍り、誤嚥しても咳が起こりにくくなり、異物を排泄できずにさらに肺炎の危険が増す、という悪循環が起こります。
そのために、まずは誤嚥性肺炎にならないために、日頃から正しく予防する必要があります。

- 監修/樋口 三夏
- 看護師・保健師免許を取得後、大学病院の混合内科病棟にて2年間勤務し、幅広い疾患についての知識・技術を習得。その中で、ご高齢者に対する予防医療の大切さを実感し、介護業界に転職。持ち前の明るさと若さを武器に、ご利用者様が楽しく元気に運動できるような環境作りに励んでいます。