冬は乾燥にご注意を!~老人性乾皮症~
こんにちは!最近は寒さも厳しくなってきましたね。
冬は乾燥に注意とよく言われますが皆さんの肌も乾燥していませんか?
肌がカサカサもしますが痒くなったりはしていませんか?
今回は肌の乾燥について記載していきたいと思います。
皆さんは『老人性乾皮症』という言葉をご存知ですか?
高齢者の約95%が老人性乾皮症といわれています。
🌟老人性乾皮症
加齢に伴い皮脂や汗の分泌が減少し、皮膚の角層の水分保持機能が低下することによって皮膚が乾燥した状態のことを言います。
皮膚に浅い亀裂や白いフケのような鱗屑が生じ、痒みを伴います。
痒い部分を掻きむしって悪化させてしまうと『皮脂欠乏性湿疹』という状態になります。乾燥だけでなく、赤い湿疹や小さなブツブツが出来たりグジュグジュした状態になります。
🌟どのように対応すれば良いのか
『老人性乾皮症』は適切なスキンケアを行い、悪化させないことが大切です。
スキンケアではうるおいを保つ保湿剤やクリームを使用します。3つの作用別で保湿剤をご紹介していきたいと思います。これらの中から1つでも2つ組み合わせてでも使用してみてください。
🌟一つ目は皮脂膜の代わりをして水分の蒸発を防ぐ作用のもので、「白色ワセリン」というものがあります。肌への刺激が少ないですが、使用感は少しベタベタしているように感じるかもしれません。
🌟二つ目はアミノ酸と水分の結合を助け、水分の保持をする作用のあるものです。「尿素軟膏」、「ヘパリン類似物質」、「ヒアルロン酸」などがあります。
🌟三つ目は角質細胞間脂質であるセラミドなどを補うスキンケア用品があります(角質細胞間脂質の約50%がセラミドで、この脂で水分を挟み込み逃がさないようにしています)。こちらは医薬品、医薬部外品、化粧品など様々なものが市販されているのでご自身に合ったものを探してみてください。
以上が保湿剤のご紹介でしたが、ではどのように保湿剤を塗布していけば良いでしょうか。
保湿剤を塗るタイミングはお風呂上がりがベストです。お風呂上がりにすぐ塗ります。
塗る際には擦り込むのではなく、優しく皮膚を撫でるように塗ってくださいね☺

- 監修/鑄谷 詩織
- 2016年看護師免許取得。大学病院にて看護師業務に従事したのち訪問診療同行を経験。病院に通えない高齢者や障害のある方々への看護を通じて介護への意識が高まり、リハビリ型デイサービスへ転職。地元の方々にとって親しみのある看護師を目標としており、看護師業務のみならず運動面でも積極的に新しい事を取り入れ、機能訓練運動が好評の看護師。