どうして?夏に血圧が下がる理由
皆さんこんにちは、看護師の樋口です。
店舗でお客様の血圧を測定していると、冬の血圧よりも夏の血圧が低い方が多いです。
ご自身で血圧を測る習慣がある方も、そのように感じている方が多いのではないでしょうか。
夏と冬の血圧では平均して10 mmHg前後の差が出ることもあり、それにはいくつか理由があります。
本日は、その仕組みについてお話していきます。
夏に血圧が下がる4つの理由
① 気温と血管
夏になり気温が上昇すると体温も上がるため、体は皮膚表面の血管を広げて熱を逃がそうとします。
すると、広がった血管内にも血液が広がるため、血圧が下がりやすくなります。
健康な方であれば問題ありませんが、日頃から血圧を下げる薬を飲んでいる方やご高齢者では必要以上に血圧が下がってしまい、体調不良を引き起こす危険性があります。
② 自律神経・ホルモン
寒い冬では、体温を保つために交感神経が活発になります。
すると、心臓から送り出される血液量が増え、血圧が高くなります。
それに対して夏は体がリラックスしやすく交感神経が落ち着くため、冬に比べて血圧が低くなります。

- 監修/樋口 三夏
- 看護師・保健師免許を取得後、大学病院の混合内科病棟にて2年間勤務し、幅広い疾患についての知識・技術を習得。その中で、ご高齢者に対する予防医療の大切さを実感し、介護業界に転職。持ち前の明るさと若さを武器に、ご利用者様が楽しく元気に運動できるような環境作りに励んでいます。