転倒後の対応
みなさんこんにちは!最近はグッと涼しくなり、快適になってきましたね。
さて、10月に入りましたが10月10日は何の日か、ご存知ですか?
・・・
正解は「てんとう予防の日」です。
最近バランスを崩しやすくなったり、つまずきやすくなったと感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回は、転倒時に打撲し、腫れがあった場合の対応をお伝えしていきたいと思います。
転倒予防コラムも合わせてご覧ください! → 転倒を予防しよう~前編~ 転倒を予防しよう~後編~
🌟転倒しているのを発見した時の対応
転倒しているのを発見した時はまずは意識があるか、呼吸しているかを確認してください。
そして安静にしてどこを打ったか、痛みや出血はないかを確認します。
※強く痛みを訴え、骨折している可能性がある時や出血が多い場合は医療機関を受診してください。
また、頭部を打っている場合には吐き気や呂律が回らない、歩行がおかしいといった異常があったらすぐに受診が必要です。目立った出血や前述した症状がなくても48時間は注意して様子を見る必要があります。救急車を呼ぶか迷う時には♯7119へ連絡し、相談してください。
ここからは、本題の打撲してしまった際の対応を記載していきます。
打撲・・・体の一部をどこかにぶつけた時に起こる怪我のこと
🌟打撲の症状
- 痛み
打撲した直後より時間が経ってから出ることもあります - 炎症
炎症がある場合は打撲した箇所、その周辺が赤くなったり熱感がみられます - 腫れ
内出血により青紫色に変色したりすることもあります。頭部を打った場合はコブが出来ることもあります
内出血は最初は青紫色のことが多いですが、時間が経つにつれ茶色、黄色、緑色などに変化していくことが多いです。打撲して4、5日すると打撲したところを中心にだんだん広がり大きくなります。そして日にちが経つにつれて外側から薄れていき、2、3週間で消えることが多いです。
打撲してしまった場合は放っておくと組織が固まり痛みや痺れを感じやすくなるため、しっかりと処置することが大切です。
打撲して内出血が見られる場合は、RICE処置をします。
Rは安静(Rest)・・・患部と全身を動かさずに休ませます
Iは冷却(Ice)・・・ビニール袋に氷を入れたものや氷嚢などで冷やします。冷やす際には皮膚に直接当てないようにし、タオルなどで包んで使用してください
Cは圧迫(Compression)・・・ガーゼやタオルを使用し患部を圧迫します
Eは挙上(Elevation) です。
- 監修/鑄谷 詩織
- 2016年看護師免許取得。大学病院にて看護師業務に従事したのち訪問診療同行を経験。病院に通えない高齢者や障害のある方々への看護を通じて介護への意識が高まり、リハビリ型デイサービスへ転職。地元の方々にとって親しみのある看護師を目標としており、看護師業務のみならず運動面でも積極的に新しい事を取り入れ、機能訓練運動が好評の看護師。